2024.04.16

インタビュー

【タナカガ】私の仕事[敗れた日の私小説]

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【タナカガ】私の仕事[敗れた日の私小説]
多分ストレス蓄積タイプ。溜めに溜めまくってある日突然ダムが決壊...ひたすら号泣!!

ストレスの溜め方でいったら私は蓄積タイプ。言うまでもないような小さなイラッをちょっぴりずつ溜めこんで、たま~に人知れず爆発するみたいな(笑)。ただ、自分主導で動いているアパレルやコスメに関してはストレスが溜まらないから、自分でコントロールできないことに関して蓄積していくんだろうなとは思います。

YouTubeのパパラピーズはそれこそじんじんと二人での活動だから、やっぱりたまにストレスはあります。友達としてはひたすら楽しい関係なんやけど、そこに仕事が絡んでくると難しいなと思うところはあるし、考え方も仕事に対しての向き合い方も違う。お互い別の人間同士やから。でも、それが企画に活かされてるときもあります。

一つのものを二人でやっているから、その比重についてもバランスを取るのは難しいですね。編集は完全に半々やけど、企画に関しては得意不得意もあるから「これ全然半分ちゃうやん」ってことも結構あって。

二人で行なう企画案はわりと簡単にポンポンと出るけど、問題はドッキリとかお互いにフォーカスした企画のとき。私はまず相方のおもしろさや良さが引き出せる企画、視聴者が笑えるかどうかを考えるし、そういうアイデアやったらいくらでも出てくるんです。もちろん、じんじんのキャラクターがドッキリを考えやすいキャラクターというのもあると思いますが、じんじんの場合はこういうドッキリを“自分が仕掛けたらおもしろいだろう”って発想からスタートする。仕掛けられた側からすると全然おいしくなくて「え、だから何?」で終わることが多くて、再生回数も微妙になってしまう…。

結果、ドッキリを仕掛ける比率も自然と私のほうが高くなって、みんなも飽きるし再生回数もまた落ちて。ここまでくると、本当はじんじんが私をいじってバランスを取ったほうがいいし、そうするべきなんやけど…。私はいくらでもネタが思いつく。でも、それをじんじんに伝えて企画を実行したらドッキリにはならないから、ムズいよなって思います。

この問題については再三話し合っていて、「こういう脳みそで考えみて」って言ってるけどそれぞれ苦手なことってあるので。できないことを求めるのは厳しいですね。他人と仕事をしていくって、思い通りにはいかないことの連続…。けどこれって、会社勤めとかしていてチームで仕事をしている人のほうがよっぽど痛感していることだと思います。

いろいろ考えていくと、もはやストレスって個人の性質の差だなって気がするんです。同じ状況でも平気な人もいればしんどい人もいて、私はじわじわと溜めていくタイブです。心配性やしのほほんとしてはいられないから。「別にそれ、あなたが気にしなくていいよね」ってことまで何でも考えちゃう。そういうことは仕事以外でも多々あるから、いろんなストレスをまんべんなく溜めていって、最終的にダム決壊みたいな。

ストレスが溜まりに溜まったときは、自分の中でひっそり爆発してます。洗面所にこもって、イライラ鬱陶しい気持ちを涙とともに洗い流しで。これでだいぶスッキリするから、セルフセラピーみたいな感じそす。

誰が悪いってものでもないし、パパラピーズにしても相方がじんじんだから成り立っていることやうまくいってることってめちゃくちゃあって、彼が天然やからこそドッキリを仕掛けてもめっちゃ斬新な反応が返ってきておもしろくなってるんです。悪気なく素直やからこそ、私が「こうやで!」って注意しても「そっか、気をつけるね」って素直に受け入れてくれてます。強く言ってもケンカにならないのはじんじんやから。

何よりじんじんと私のキャラがうまいことハマッているから、パパラピーズとして成立してるし、同じことを違う二人がやったら叩かれてると思うことはめっちゃあります。結局、一周して全部がありなんやなって思えてくる。コンビって最小単位の社会。いろいろあるけど、やっぱり楽しいし人間力上がるなって思います(笑)。

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Model_TANAKAGA
Photo_CHIHIRO TAGATA
Styling_AYA YAGISHITA
Hair&Make-up_REI FUKUOKA(TRON)

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※衣装はすべてスタイリスト私物です
(PECHE 005)
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雑誌『PECHE』とは、“私”を生き抜くためのビジュアルmag。 ずっと眺めていたくなるような眼福なビジュアル本であり、様々な毎日を過ごす中で一歩踏み出す勇気になるような言葉もたくさん詰まった、お守りのような本でもあります。