2024.05.08

インタビュー

【三上 悠亜】何度でも、前を向いて。[夕暮れに咲く花]

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【三上 悠亜】何度でも、前を向いて。[夕暮れに咲く花]

「私は節目を大切にするタイプなのかも」と語った、PECHE初登場の三上悠亜。20歳でアイドルを引退し30歳の節目にセクシー女優引退を決意。

明るく、どこか飄々と風になびくようにステップアップしていく彼女は、環境に左右されることなく咲く一輪の花のように逞しかった。


ー 8年間、三上悠亜”は100点を出してきたと言い切れる。だから引退できた。

「この8年間、セクシー女優というお仕事を軸に生きてきたので、引退発表してからは急ブレーキがかかったような、ふわふわした感覚があります。この感じはアイドルを引退したときにはなかった。あのときは、新たにセクシー女優にチャレンジすることも決まっていたし、そもそも大好きだったアイドル活動を自分でも幻滅するような形で終わらせてしまったので、『次こそは、本気で頑張ろう』という強い意志があったんです。

私はひとりっ子で兄弟ケンカもしたことがないし、小さいときから人と競争するのが苦手。だけど挑戦するからには『セクシー女優といえば三上悠亜』といちばんに名前が挙がるような圧倒的存在にならなければ意味がない。マネージャーさんには『売れるためなら何でもやるので、とにかくスケジュールを埋めてください!』とお願いしていました。

セクシー女優のお仕事は、意外と個人主義の世界。あまり周りを気にせず、自分と向き合える環境なんです。それが私には合っていて、すぐになじめました。その結果、『アダルトアワード』の新人賞もいただいた。“評価してもらっている” “期待されている”と自信がつくきっかけになったのですが、人生で初めて“グランプリ”という称号を勝ち取ったことで、燃え尽きそうにもなったんです。中途半端に終わらせると後悔することは痛いほどわかっていたので、『30歳までは絶対に続けるんだ』と、そこだけはブレないように、新人の頃から貫きました」

「築き上げてきた肩書きを失うことには、不安もあるし喪失感もあります。だけど逆に言うと、私はこれから「”セクシー女優”という肩書きと付き合っていくことになるんです。その肩書きを消したいとも、消えるものだとも思っていません。

実は、引退の話はもっと早いタイミングから何度か出ていたんです。それは、例えば地上波のテレビ番組など、”セクシー女優”という肩書きだと活躍しにくいお仕事があったから。

今後、”セクシー女優”でどこまで通用していけるのかなあという部分は楽しみです。来るもの拒まず、どんなお仕事も積極的に引き受けます❤︎

良くも悪くも、私は昔からめちゃくちゃポジティブな性格なんです。アイドルを失敗したのは、ポジティブが行き過ぎて『なんでも大丈夫でしょ♪』と破天荒すぎたことが原因。

アダルト業界は売れなかったら契約終了のシビアな世界ですし、撮影現場もかなり過酷。『こんなに身を削っているのに…』と落ち込んでしまう人も少なくないのですが、私はそのおかげでいい塩梅のポジティブになれました。セクシー女優という職業についたことで、バランスの取れた大人に成長できたと思っています。だからもし生まれ変わっても、自分はアイドルになってセクシー女優になるというルートを選ぶような気がします。

本当に、現状への満足度がすごく高いんです。30歳になった、三上悠亜に点数をつけるなら百点満点!そうじゃなかったら、30歳で新しい生き方を選択することはなかったかもしれません」



ー 誰かに頼らず、1人でも生きていける強さは人生に欠かせない。

「10代の頃は、20代前半で結婚して、若いお母さんになることに憧れていました。私の母が21歳のときに私を産んでいるので、自分もそうなりたかったんです。だけど22歳でAVデビューをしてからは、どんどん願望が崩れていきました。”恋愛は二の次、まずはお仕事”というマインドに変化して、今や結婚願望はゼロに等しいです。もし結婚しても、相手にすべてを委ねる生き方はしたくない。両親が離婚していることやひとりっ子ということもあって、『1人でも生きていける強さは人生に不可分』という考えはずっと持ち続けています。それは、1人で私を育ててくれた母の教えでもあるんです。母は私の会社で経理担当もしてくれていて、いちばんの味方。あまり深い話はしていませんが、セクシー女優のお仕事を早く辞めてほしいと思っていたようなので、内心ホッとしているんじゃないかな」

「今は、美容も少しお休みしています。現役時代は頭のてっぺんから足の爪の先まで超高画質カメラで撮られていたので、月に何度もメンテナンスへ行って、美容には相当な時間を割いてきました。ものすごく大変でしたが、そのおかげで美を怠ることなく30歳を迎えられたので、ありがたいっちゃありがたい(笑)。ハタチの頃は30歳なんておばさんだと思っていたけど、今となっては『年齢を重ねるって悪くないな』と感じます。年齢コンプレックスを乗り越えて上手に30歳を迎えるには、20代のうちに自信をつけることが大切なのかな。女性としての強さみたいなものが20代後半に鍛えられるから、そこで踏ん張れるかどうかで30代が変わってくる気がします。1つでも自分の中で達成感を持てるものがあれば大丈夫。振り返ったとき、『充実した道のりだったなあ』と納得していれば、30歳になったからって結婚に焦ることもないはず。ただ、どんどん頑固になっていきそうだけど(笑)。体型管理やアンチエイジングはここからが勝負。ゆっくり休んだら、ギアを上げていきたいですね」



Model_YUA MIKAMI
Photo_YUMA KURAMOTO(Pygmy Company)
Styling_AYA YAGISHITA
Hair_KANAKO
Make-up_IMUTAN

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Solace(アンティローザ)
キャンディストリッパー 
(PECHE 006)
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